COLUMNコラム

2023.8.19 BODY

小陰唇縮小術後/産後の会陰切開後などにおすすめのグッズ紹介

今月のコラムです。(いつの間にか月1更新していればセーフというゆるさになっています)

今回は術後の患者様からのご意見や自分の診療経験をまとめた結果、術後におすすめのグッズを紹介いたします。

もったいぶってもしょうがないので早速紹介いたしますが、生理中などに使用する「サニタリーショーツ」が非常におすすめです。

小陰唇縮小術後(または産後の会陰切開後など)には少なからず出血や滲出液、おりものの増加を認めるので必然的にナプキンを使用される頻度が増えます。術後でなくてもナプキンで皮膚がかぶれてしまう方、煩わしく感じられる方というのは多いと思いますが、傷口に当たるとなると摩擦によるお痛みまで発生いたします。擦れの症状軽減にはワセリンによる保湿を強く推奨いたしますが、今回はそれとは別に「そもそもナプキンを使用しない」ということをご提案いたします。

おすすめの過ごし方としては、出血量が減ってきたタイミング(小陰唇縮小術後ですと、当日〜2日後程度が平均です)でサニタリーショーツにチェンジします。その際ガードルの着用指示などは担当医の指導を守りましょう。ガードルは血腫リスク軽減のためかなり重要です。

サニタリーショーツの使用でナプキンによる摩擦は相当軽減致します。ここでのポイントは、サニタリーショーツでもナプキンでも、こまめに交換するということです。術後の小陰唇は「傷口」なので、出血や滲出液などニオイの発生源がたくさんあります。シャワー浴で清潔にしていただき、滲出液のついたサニタリーショーツやナプキンを交換していただくことでニオイは気にならなくなります。逆に言いますと、交換しなければニオイが気になるでしょう。実際に術後の患者様から「ニオイはどうすれば軽減しますか?」と相談されたこともございます。滲出液が付着した状態でそのままお下着を履かれていると悪臭を放ちますので、その場合、上記対応にて良くなります。

なかなかお仕事をされている方が日中サニタリーショーツを交換されるというのは現実的でないかもしれませんが、少なくともナプキンの交換はこまめにできると思いますので是非こまめな交換をおすすめ致します。

話が脱線しましたが、今回ご紹介しているサニタリーショーツは生理中にも大活躍致します。生理中の出血量が減ってきたタイミングで、生理用じゃない下着に変更しようかな?どうしようかな?という少し不安な場面が出てくると思います。その際にサニタリーショーツにしておけば、ああお気に入りの下着を汚さずに済んで良かったということもあるでしょう。また、サニタリーショーツ+タンポンという使い方を初日からしておくことで、安心感を得られる方や、サニタリーショーツ+ナプキンでお家を出られて帰り際にはナプキンを外してご帰宅される、という使い方をされる方もいらっしゃいます。

使用の仕方はライフスタイルに合わせてご自由に決められますが、ナプキン一択!という方は肌への負担を考えてもサニタリーショーツの導入をご検討されるのが良いと思います。

産後にも会陰切開という地味に産後の1ヶ月にかなりの痛みを生じるイベントがあったりするのですが・・・産後の出血でナプキンをずっとつけているよりは出血量の減ったタイミングでサニタリーショーツに移行していくと摩擦が軽減され、お痛みも緩和されます。

サニタリーショーツとしてのお勧めは、ユニクロのものになります。毎回ユニクロの商品を紹介していてユニクロの差金の様になっていますが(尚、影響力があるわけではない。)、シンプルに機能性が高いです。ただ、見た目が可愛いわけではないのでデザインでお気に入りのものを探してみるのも一つの手ですね。

フェムケア、フェムテックといったものが注目されているこの時代ですから色々な商品が開発されております。是非お気に入りを見つけてみてください。

ちなみに当院で小陰唇縮小術を受けられる場合の持ち物は「ガードル」のみです。サニタリーショーツはマスト用品なわけではなく、ナプキンもこちらで医療用ガーゼを挟ませていただきますので必要ございません。(もちろんお下着が汚れないように念の為ご用意していただいても結構です)

サニタリーショーツのご紹介はあくまでダウンタイム中に過ごしやすくする為の情報としてのものですのでマスト用品ではないことをご理解いただければと思います。

それでは本日はこの辺りで。猛暑ではございますが、皆様素敵な1日をお過ごしください。

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