COLUMNコラム
2024.6.17 BODY
【症例写真】小陰唇縮小術+副皮除去術【20代・黒ずみを除去】
タイトルの付け方も模索中なのが分かりやすいですね。(症例写真はページ途中)
性格的にルールを決めてしまうと外れた時にストレスを感じてしまうので敢えて毎回揃えずにやっていくのもいいかなと思っている次第です。
さて6月3回目のコラムです。去年度から考えればなかなかハイペースを保てています。
今回の症例写真は術後約1ヶ月でご来院いただいた方です。何を見ていただきたいかと言いますと、溶ける糸が溶けていく様子です。1ヶ月なので小陰唇自体はこれでもまだまだ腫れてぷくぷくしているのですが、糸はほとんど目立たなくなっているのが伝わりますでしょうか。しっかり目に洗っていただくともうこの表面の糸は脱落する状態です。※しっかり目に洗うと痛い・触ると痛いという場合は傷のためにもそのままにしておくべきです。無理に落とさなくてももう少しで自然に落ちていきますので。
そもそも、この程度の糸ですととりわけ誰かに見せなければいけない方でなければ気にならないかなと思います。
次に症例の解説です。術前は大陰唇から小陰唇と副皮がはみ出ており、立位での閉脚時もぴょこっと顔がのぞくのが嫌だというお悩みでした。また、やはりはみ出ている部分の黒ずみが強く、色も治ったら嬉しいという患者様。結果は一目瞭然です。自然光の関係で条件が揃っていないのが申し訳ないですが、たとえば同じ撮影日内の鼠蹊部とのコントラストで判断していただけると分かりやすいです。術前は鼠蹊部の黒ずみと同等以上に小陰唇の黒ずみがございましたが、術後は鼠蹊部の黒ずみとは全く違う、薄ピンク色の小陰唇になっています。もともと小陰唇は粘膜の色で薄ピンク色ですが、外に触れ、物理的な刺激・摩擦を受け続けることによって色素沈着が進行していき黒ずんでいきます。他に黒ずみ理由として、妊娠可能年齢ではホルモンの影響で多少なりとも色味が濃くなります。これは逆に閉経を待つのが治療法であり、手術でどうこうなる問題ではありません。ご自分の黒ずみは何が原因か?どうすれば治るか?と考える時に分かりやすいのは(大抵の方は「どちらも」が原因なんですが)、はみ出ている部分は擦れているせいで黒いから切れば治る!と思っていただくと良いです。はみ出ている部分がおそらく一番濃い色味なので、その一番濃い黒ずみをなくすことでトーンアップいたします。
小陰唇が大陰唇からはみ出ていることによるお悩みは擦れて痛くていやだ、ポジションの違和感、かゆい、腫れ上がる、だけでなく「黒ずみが目立つ」というパターンがあることをご紹介させていただきました。
今後は小陰唇が大陰唇におさまる様になったことで、以前の様にお下着に擦れることもなく、黒ずみの進行は抑えられます。更なるケアとして保湿を怠らなければ手術後の薄ピンク色を保てることになりますので手術後の皆様は是非サボらず保湿を行っていただきたいです。保湿は何ですれば良いですか?とよく聞かれますが、ワセリンが良いでしょう。それも純度の高いプロペトやサンホワイトです。そうでないとベタついて不快感が強いと思いますので。ただ、最近はフェムケアグッズも量産されておりますのでそういったグッズの中から小陰唇などの粘膜部分にも塗布できるものというのを探されても良いと思います。患者様からよく聞くのは○○○○というデリケートゾーン専用のオイルです。ここで書いてしまうと商品を斡旋している風になってしまうのでご想像にお任せいたします。ただし術後1ヶ月以内の患者様に関しては担当医・担当クリニックの指示に従い勝手に色々なものは塗らない様にしましょう。当院の患者様に関しては術後の1ヶ月以内でもワセリンの塗布は傷の保護のために推奨しておりますのでその後も是非ケアを続けていただければと思います。
今回はここまでです。梅雨が遅れてるみたいですね。もうすぐ沢山雨が降るんですかね・・・。
心だけでも晴れやかに過ごしていきましょう。それでは。