COLUMNコラム
2026.11.1 BODY
【症例写真】乳頭をなくしたいという患者様
こんにちは。11月になりました。
乳頭縮小術のカウンセリングでは、「自然な大きさにしてください」という方もいれば、かなり具体的な希望をお持ちの方もいらっしゃいます。
その中でも時々あるのが、「できるだけ平らにしてください」「乳頭をほとんど無くしてほしい」というご希望です。
一般的な乳頭縮小術では、乳頭らしい形をある程度残しながら、高さや大きさを小さくすることが多いと思います。
でも、患者様全員がそれを希望しているわけではありません。
乳頭が大きいこと自体を長年とても嫌だと思っていて、「平均的な乳頭にしたいのではなく、とにかく出っ張りを無くしたい」と考えている方もいます。
私はカウンセリングでこういう希望を言われても、最初から「そこまではやりません」とは言いません。
まず、最終的にどのような形を希望しているのかを聞きます。
乳頭を少し小さくしたいのか、高さをできるだけ低くしたいのか、それとも乳頭らしい突出そのものをほとんど残したくないのか。同じ「乳頭縮小」でも、患者様が考えている完成形はかなり違います。
今回ご紹介する患者様も、希望はかなりはっきりしていました。
「できるだけ平らにしたい。乳頭を無くしてほしい」というご希望でした。
そして、この患者様にはもう一つ特殊な事情がありました。
以前に他院で乳頭の手術を受けており、すでに乳管が温存されていない状態でした。
通常、乳頭縮小のデザインを考えるときには、見た目だけを考えて好きなだけ切除すれば良いわけではありません。
乳頭には授乳に関係する乳管がありますし、血流や知覚についても考える必要があります。乳頭縮小にはさまざまな術式があり、乳管を温存することを重視する術式もあれば、切除方法によっては授乳機能への影響が避けられないものもあります。実際、乳頭縮小術についての文献でも、術式によって乳管の温存や授乳への影響が異なることが報告されています。
ですので、これから妊娠や授乳を希望する可能性がある方に、「乳頭を全部無くしたいと言われたから、その通りに切ります」という考え方はできません。
また、授乳だけの問題でもありません。
大きく切除するほど、乳頭の知覚が変化したり失われたりする可能性、傷跡や形の問題など、通常の乳頭縮小とは違ったデメリットまで考える必要があります。乳頭・乳輪周囲の手術では術後の知覚変化が起こり得ることも知られています。
まずは症例を見ていただきます。
【症例写真】乳頭をなくしたいという患者様

リスク:出血、感染、左右差など
術前→術後6ヶ月以上経過
術前(すでに他院にて乳頭縮小施術済み)も平均的な乳頭サイズよりは小ぶりですが、術後はご希望に沿って一切の凹凸をなくす形で仕上がりました。
今回の患者様の場合は、すでに他院手術によって乳管が失われているという前提があり、その上でご本人が乳頭の突出を可能な限り無くしたいと希望されていました。
だからといって、何も説明せずにご希望通り切除するわけではありません。
どこまで切除するのか、それによって何が失われる可能性があるのか、一度切除した組織を元通りにすることはできないことまでお話しします。
そして、一般的な乳頭縮小とは異なる希望であることを十分理解していただき、それでもご本人の希望が変わらなければ、できる範囲を一緒に考えます。
当然、それ相応の覚悟が必要な手術になりますので、通常の説明だけではなく、ご希望に応じた切除によって生じ得るデメリットについても改めて確認し、同意書にも残します。
美容医療では「自然な形にすること」が正解のように語られることがありますが、私は必ずしも全員に同じ正解があるとは思っていません。
乳頭らしい形をきちんと残したい方もいれば、多少一般的な形から離れても、とにかく突出を減らすことを優先したい方もいます。
特に、乳頭が大きいことで長年強いコンプレックスがあった方にとっては、医師から見た「ちょうど良い大きさ」と、ご本人が望んでいる大きさが全く違うことがあります。
だから私は、まず希望を聞きます。
その上で、医学的にできないことや、できるけれど代わりに失うものがあることははっきり説明します。
説明を聞いた結果、「そこまでのデメリットがあるなら少し残します」と考えが変わるのも当然ですし、それでも「私はできるだけ平らにしたい」と希望される方もいます。
どちらが正しいという話ではありません。
乳頭縮小は、単純に決められた量を切って全員同じような乳頭を作る手術ではないと思っています。
特に今回のように既往手術があり、乳管の状態も通常とは違う患者様では、今ある組織の状態とご本人が何を一番優先したいのかを確認して、手術方法を考える必要があります。
「こんな希望を言ったら変だと思われるかな」「乳頭をほとんど無くしたいなんて言ったら断られるかな」と思っている方も、まずはそのまま希望を伝えていただいて大丈夫です。
できることとできないこと、そして、できるけれど慎重に考えた方が良いことは、それぞれ違います。
希望を聞いた上で医学的なデメリットまで説明し、それでもご本人が望むのであれば、可能な範囲でその方が希望する形に近づける様にしています。
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コラムの著者・監修ドクター:みすみ先生
「毎日婦人科形成をしています。デリケートなお悩みは女性専門の完全予約制プライベートクリニックにお任せください。」
・東京都出身 日本医科大学卒業
・大手美容外科池袋院院長、技術指導医を経験し、婦人科形成の指名を多くいただく
・東京都内美容クリニックに院長として婦人科形成を1から導入、北海道から沖縄まで日本全国からのご指名が増える
・さらに女性に特化しパーソナルスペースを確保したクリニックを理想とし、Barbie Clinic開院
・文化放送やニッポン放送での取材、ラジオ出演
・フジテレビ「ぽかぽか」にて監督業
・SNSでオリジナルの情報発信
・Disney、Marvelファン