COLUMNコラム

2024.12.15 BODY

デリケートゾーンのにおい(すそわきが)治療

こんにちは。あまりにも師走で全然更新できておりません。

今月のコラムは20個くらい書くの目標だったのに2個です。笑

もうこのまま来年に突入するんじゃないか疑惑もありますのでご承知ください。

色々書きたいことはあったのですが、今回はデリケートゾーンのにおいに深くお悩みでいらした患者様との経験を書こうかなと思います。

まだまだ長期経過を見る必要があるので該当患者様の症例写真はまだお見せすることはできませんが、今回患者様と一緒に相談し、大陰唇のうちにおいが強く発生している部分をオーダーメイドで切除するという手術を行いました。

大陰唇は大陰唇たるみ取り(大陰唇縮小術と呼ばれることも)という手術があり、たるんだ皮膚を切除したり、掻き過ぎてかたくなった皮膚を切除したりと人気の手術です。つまり切除自体は問題がないのですが、においを取るとなるとまた別の手術が必要になるのが現在の日本の美容外科事情です。

例えば・・・

ミラドライ

ミラドライは、わきがや多汗症治療のために開発された医療機器で、マイクロ波を使って汗腺を破壊し、発汗やにおいを抑えることを目的としています。主に脇の下への使用が承認されており、非侵襲的(切らない)治療として注目されています。

しかし、デリケートゾーン(すそわきが)への使用は承認されておらず、重大なリスクを伴う可能性があります。実際に、デリケートゾーンへミラドライを使用したことで、命に関わる深刻な副作用が報告されたケースがあります。

実例:ミラドライによる死亡事故

ある事例では、健康な女性がデリケートゾーンにミラドライ治療を受けた後、フルニエ壊疽(会陰部の壊死性筋膜炎)を発症。感染が急速に進行し、数日後に死亡したという深刻な報告がありました。このようなケースを受けて、日本の複数の医学会が適正使用に関する注意喚起を行っています。

ミラドライは脇の下専用の治療法です。Barbie Clinicでもミラドライの購入を検討した際に販売業者にデリケートゾーンには絶対禁止と言われました。脇のためだけに購入しても良いのですが、デリケートゾーンへの需要が強いのがBarbie Clinicですので現在は購入を見送っております。そのくらいデリケートゾーンへの使用は非常に危険であるため、絶対に避けてください

剪除法

剪除法は、皮膚を切開してにおいの原因となっているアポクリン汗腺を直接取り除く外科的な治療法です。わきが治療として広く知られていますが、すそわきがにも適用される場合があります。この方法の特長は、医師が汗腺を目視で確認しながら除去するため、確実性が高いことです。簡単に表現すると、術者が物理的にハサミで削ぎ落とす・・・というイメージです。

剪除法は非常に高い効果が期待できますが、リスクもあります。特に注意すべき点として、手術部位の壊死のリスクが挙げられます。壊死は、術後の血流が不十分な場合に起こる可能性があり、特にデリケートゾーンのように血行が複雑な部位では注意が必要です。

メリット

汗腺を目視で確認しながら除去するため、高い効果が得られる
一度の手術で臭いや汗の悩みを大幅に軽減できる

デメリット

術後の腫れや内出血は確実に発生する
壊死のリスクがあるため、医師の技術力とアフターケアが重要
術後1〜2週間の安静が必要

上記のリスクを負うにも関わらず、再発の可能性や、においがゼロは難しいです。

すそわきがが重度の方や、確実な改善を求める方には適した選択肢ですが、リスクを理解した上で選択することが大切です。

吸引(シェービング)法

吸引法(またはシェービング法)は、皮膚を小さく切開し、特殊な器具を使って汗腺を削り取る治療法です。手術の効果とダウンタイムの軽さを両立した方法として注目されています。

メリット

小さな切開で済むため、傷跡が目立ちにくい
ダウンタイムが短く、数日〜1週間で日常生活に戻れる
手術中の負担が少ない

デメリット

汗腺の取り残しが発生する場合がある(というか確実にゼロは無理です)
故に効果が確実ではない
再発の可能性はかなり高い

軽度〜中度のすそわきがの方や、手術のダウンタイムを最小限に抑えたい方には適した方法です。

結局ダウンタイムが少ないので効果もマイルドと思っていただくのが考えやすいかと思います。それでも、何もしないよりは当然物理的にアポクリン汗腺が減っていくわけですから、例えばボトックス治療と併用するなどして症状を軽減できることも多いです。ただしいずれにしても重度の方には物足りないでしょう。

Barbie Clinicの新治療

こちらは冒頭に触れた様に、すそわきがに強いお悩みを持つ患者様と一緒に始めた治療法です。

まだ正式にメニュー化しているわけではないので料金設定などもございませんが、この記事をお読みになられて話を聞いてみたい!という方はまずは相談ベースでご来院いただければ幸いです。

いずれにしても、デリケートゾーンのにおい治療はすごくすごく難しいです。黒ずみ治療とにおい治療に関しては私も毎日ずっとアンテナを張っていますが「一度で完璧♪」みたいなものはございません。

ただし例えば小陰唇や副皮、陰核包皮といった部分がスッキリしていない場合、においもこもる様になるので、決して直接的な治療ではないですが改善のための一手であることには変わりないです。なのでまずは確実にできるところから、ということで小陰唇まわりをスッキリさせることもご検討ください。

根本治療の新治療に関しては来年以降のご案内にはなりますが、お悩みが深い方々のお力に少しでもなりたいと思っています。来年からはもっとdeepなお悩みにアプローチします。

※無料キャンセル・日時変更は48時間前まで

そして今回もサムネイル?の為に参考の症例写真を掲載させていただきます。

抜糸不要の小陰唇縮小術:165,000円(税込)副皮除去術:66,000円(税込)陰核包皮除去術:66,000円(税込)
リスク:出血・腫れなど

術前→1年後

別の治療でいらしていただきました患者様です。またさらに経過を追わせていただけますので今後も掲載して参ります。黒ずみも軽減し、かなり溝も減って洗いやすそうですね。

医療ローンも利用可能

お支払い総額が20万円以上となる場合、医療ローンもご利用できます。

以下のシミュレーションは小陰唇縮小術+副皮除去術+陰核包皮除去術+会陰贅皮除去術でご紹介しております。

お問い合わせフォームはこちらです。

施術動画が公開されました★

東京新宿区神楽坂の女性専門美容外科BarbieClinic

小陰唇縮小術など婦人科形成が受けられる東京神楽坂のBarbieClinic。女性専門で、女性特有のお悩みに真摯に向き合います。女性医師、女性スタッフのみのプライベート空間でデリケートなお悩みも安心してご相談いただけます。お忙しい方のために通院が1日で完成するご予約メニューもございます。

それではadios!

おすすめコラム